技術解説

デザインタガネの製作風景

公開日:2025.11.21 | 最終更新日:2025.11.27

デザインタガネの製作風景

こんにちは!jewelry accessory masamuneです!

今回は、アクセサリー製作の際に欠かせない工具【タガネ】について、、

そして、オーダーをいただいたオリジナルイーグルタガネを実際に製作している様子をじっくりご紹介します。

タガネとは?

タガネとは、金属を叩いたり彫ったりして模様を作るための工具。


彫金では、宝石を留める時や模様を彫る時に欠かせない存在です。

中でも、棒の先端にデザインが施された 「デザインタガネ」 は、テクスチャー・文字・模様などを金属に打刻する際に使われ、


アクセサリーの表情をガラッと変えてくれるとても重要な道具です。

市販のタガネは “欲しい形がない・扱いづらい” ことも多く、職人が オリジナルで製作する のが一般的。


今回はその特別な工程に密着してみました!

素材

タガネは通常「カブ」と呼ばれる棒状の素材を使っていきます。

今回は、少し幅感が欲しかったのと、カブだと大きさが足りないので、ホームセンターなどでも手に入る炭素鋼の平タガネを素材にしました。

焼き鈍し

silver925などと同様に、タガネもそのままではとても硬くて加工が困難。

加工を施す先端2〜3cmを 真っ赤に熱して柔らかくする工程 からスタートします。

熱した後はゆっくり自然冷却。

ここから、金属がやっと「加工できる状態」に。

タガネの成形

糸鋸で余分な部分をカットし、やすりで断面を整えてからデザインを下書き。

そこからは 棒ヤスリでひたすら形を彫り出していく作業 です。

羽の角度、幅、全体のバランス…

紙に試し打ちして調整しながら、ミリ単位で削っていく“集中の世界”。

ここで削りすぎると戻れないので、

本当に息を忘れるくらい慎重に進めます。

そしてついに、納得のいくイーグルの形が完成☆

焼き入れ

形が出来たら焼き入れを行います。

今の状態では柔らかすぎるため、焼き入れ作業をすることで硬度を高めることができます。

今回はタガネの先端が真っ白くなるまで熱していきます。

その後水に浸して急冷。ここまでの流れが焼き入れ工程となります。

焼き戻し

焼き入れが終わった状態だと、硬すぎてポロッと欠けてしまう可能性が高くなるので

硬すぎず、柔らかすぎずという状態にする為に焼き戻しの工程が重要です。

刃先から3cmほどの場所を加熱し、

色がスーッと変わり刃先に伝わった瞬間に火を離す…。

ここが一番の職人技。

今回は一発で成功!

試し打ち

実際に金属へ打刻して、仕上がりを確認します。

ここで綺麗に打てなかったら、最初の焼き鈍しに逆戻り…。

毎回ドキドキする瞬間ですが、

今回は 美しいイーグルの打刻が成功!よかったーーーーー!

完成

完成したタガネは、そのままアクセサリー製作へ。

同じイーグルでも大きさや翼の形が変われば、

アクセサリーの印象もまったく変わります。

今回のタガネによって、また新しい表現ができるようになりました。

これからの新作もぜひ楽しみにしていてくださいね!

アフターケア

masamuneでは、ご購入された商品の

サイズ調整や、メンテナンスも行いますので

お気軽にお問い合わせ下さい。

また、万が一、アクセサリーが壊れてしまった場合もmasamuneで修理を承ります。

大切なアクセサリーを永く安心して身につけていただけます。

※材料の追加が必要な場合は、別途費用が掛かる場合がございますのでご了承ください。

accessory jewelry masamuneのご紹介

大分店、東京店共に実店舗では、ご紹介した商品に加えてこれからの季節ぴったりなアクセサリーをたくさんご用意しています。
遠方にお住まいの方もオンラインショップでご購入いただけます。

商品に関する詳細やご不明点については
電話・メール・InstagramのDMのいずれかからお問い合わせください。

jewelry accessory masamune
Tel:0975949339
mail:masamuneapr01@gmail.com
Instagram:@masamune
オンラインショップ:https://masamune.buyshop.jp/